料理が苦手な人2015年09月21日 21:03

 ある女子と話をしていると,料理が苦手という話題になった。

 「苦手って例えば?」と問うとチャーハンをうまく作れないという。先日は,これまでに食べたことがあるチャーハンの味を思い返しながら,使われている調味料を予想して味付けをしたらしい。

 味のベースは焼き肉のたれ。そこに塩とコショウを入れて味付けをしたところ「全く食べられたものではないもの」が出来上がったそうだ。
「チャーハンって何入ってるんだか分からないですよね」
「その組み合わせなら美味しくなりそうだけど,濃すぎた?」

すると今度は,目玉焼きの話が始まった。

「フライパンを火にかけますよね」
「うん,かけるね」
「そこに油をたらします」
「うん,そうだね」
「で,卵を割って,その中に落とします」
「うん,そうするね」
「すると,下だけは焼きあがるのに,上だけはいつまでもぐちゅぐちゅなんですよ。
 どうしたらいいんでしょう」
「.....まず,二つの方法が考えられるね。
 一つ目は,フライパンにちょっとの水を垂らして蓋を閉めること」
「ええ」
「二つ目は,蓋をしないで火を十分な弱火にしてじっくり焼くこと」
「ああ」
「そもそも目玉焼きの作り方なんて,小学校の調理実習でするよね」
「そうなんですよ。したはずなのに,全然覚えてないんですよね。あはは」

彼女の話はなお続く。
「そういえば,わたし,アオサの味噌汁が好きなんです
「あー分かる。あのほんのり香る磯の風味がいいよね」
「そうなんです。で,家にアオサがあったので,自分で味噌汁作ってみたんですよ」
「おう,いいね」
「でも,失敗しちゃったんです。おわんにアオサを入れて,お湯を注いだら
 味がなくてまずくて」
「うん,味噌がないね」
「わたし,アオサにお湯を注げばできると思ってたんです」
 きっと,以前に食べたものはアオサのインスタント味噌汁だったのだろう。

「…君は漫画のラブコメに出てくる,おちゃめヒロインみたいだねぇ」
「なんですか?それ」
「そもそもレシピを見てその通りに作れば,その通りの料理が出来上がると思うよ」
「あっ,でもおかし作りは得意です。みんなおいしいって言ってくれます」

 お菓子を作ったことがない自分にしてみれば,お菓子作りの方が高度だと思うのだが
「混ぜて焼くだけですから」と言って笑っていた。

「君はきっと愛されキャラなんだろうね」
と言うと,どう返答したものか迷ったらしく,言葉に詰まっていた。

 こういう雑談は自分の好みである。

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