インストアライブを行うアイドルを見て...2017年01月04日 00:14

 夕方,目的地へショートカットするために,駅前ビルの1Fを通り抜けていたら,目の前の雑踏をぬって賑やかな音楽と活気のある声援が飛んできた。気になって足を運ぶと,アイドルグループがインストアライブを行っていた。ステージ前には応援男子が壁を作り,リズムに乗った独特の身振りを交えながら,威勢のいい合いの手を送っている。

 その肩口から首を伸ばしてのぞいてみると,華やかなジャケットに白のショートパンツの女の子が二人,軽快な歌とダンスを披露していた。声援に応えて観客へ向ける笑顔がみずみずしい。

 目の前にアイドルがいることに新鮮さを感じて,ファンの皆さんの後ろからしばしライブ鑑賞。時間にして2〜3分ほどだったろうか。額に汗を滲ませてパフォーマンスを繰り広げるアイドルと,熱狂するファンの関係性に興味を引かれながらも,僕は本来の予定を達成するためにその場を後にした。

 1時間後,用事を済ませた僕が同じ場所を通りかかると,アイドルたちは,まだステージに残っていた。ただし,先ほど踊っていた2人に,レースのひらひらしたスカートをまとった子を加えて,人数が3人になっている。イベントが続いていたことに興味を持って,僕は再び立ち寄った。どうやら,ファンとの交流イベントがあったようで,それぞれのアイドルが,CDにサインをしたり,写真を撮影したり,会話を交わしたりしていた。そして,そろそろお開きというところらしい。

 しばらくその様子を眺めていると,頑張っているアイドルを応援するファンの心理が,少し分かるような気がした。ライブ直後にも関わらず,笑顔でサービスを続ける彼女たちは,希望・夢・憧れ・元気といったプラスの感情を誘引する力を確かに目の前のファンに与えていた。少し照れたように交流を続ける男子たちの表情がそれを物語っている。そこには,ライブの成功を身内で称え合っているような親密さと一体感が感じられた。そして,アイドルの仕事も素敵なものだなあという思いがほんのりと湧き上がってきた。

 アイドルたちは,見た目からすると20そこそこだろう。こんな若い子たちが頑張っている姿を見たら,正月明けでボケボケの僕の気持ちにも張りが生まれてきた。家路をたどる車の中で「今,目の前にあることに全力を出す!」と,新年の抱負らしいことを考えてしまった。

P.S.
 家に戻り,このアイドルは何者だったのだろうと思って調べると,「chairmans(チャーマンズ)」というアイドルユニットと「Carya(カーヤ)」というシンガーソングライターだった。

アイドル

 これらの写真は,彼女たちの公式Webページから拾ってきました。

いまさらながら「君の名は」2017年01月29日 21:04


君の名は

 社会現象に近いブームが去った今日になって新海誠監督の映画「君の名は」を鑑賞してきた。一言で言えば,見終わった後にすがすがしい気持ちを呼び起こす映画で,本作品が多くの人の共感を呼んだことに納得した。

 僕がこの作品に対して持っていた予備知識は「男の子と女の子の意識が入れ替わる」ということだけだった。だから,ストーリーは男女の感じ方や考え方の違いからくるドタバタを通して二人の絆が深まっていく,恋愛物語だろうと想像していた。しかし,話のメインストリームはそんな陳腐なものではなかった。良い意味で裏切られたことがうれしい。

 ところで,僕は新海誠監督の作品が好きで,たぶん全ての作品を見ている。どの作品も恋愛感情の裏に潜む切なさや哀しみが表現されていて,正直なところ諸手を挙げてハッピーエンドとは言い難いものばかりであった。だから「君の名は」のストーリーが終盤に差し掛かってからは,祈るような気持ちで展開を見守っていた。僕はメインキャラクターの二人に感情移入しまくっていたので,
「どうかこの二人に幸せな結末が用意されていますように!」
と願わずにはいられなかったのだ。

 「新海監督!今回ばかりはお願いします!」

 ネタバレになるので詳細は書かない。